2000年秋の夢

▼小学5年生の時、つくば科学万博に行った。そこで2001年の自分に向けて年賀ハガキを投函した。何を書いたか覚えていないだけに来年の正月が楽しみであり、一抹の不安を感じている。

▼幼稚園に通っていた頃には、「21世紀の未来」というテーマで絵を描いた。車は宙に浮いていて、リニアモーターカーが走っていて、家族で宇宙旅行に出かけて、持ち運びの電話が出来て……。あれから20年。世の中はあまり変わっていない。今のところ、実現しているのは携帯電話だけみたいだ。

▼想像通りにはいかないけれど、世の中、確かに便利になっている。携帯電話、パソコン、FAX。恩恵いっぱい。ありがたいことだ。便利だ。しかし、当然その分の通信料は確実にアップしている。毎月届く請求書を開封するのは、ちょっとしたスリルがある。しかも、私の家はマンション備え付けの電話回線なので、テレホーダイやらのサービスとは全く無縁。残念無念。

▼エライ人たちは、IT革命IT革命と言っているけれど、実態のないまま言葉だけがひとり歩きしている気がする。難解なカタカナや英単語を並べても何も変わらない。私が欲しいのは、使いやすい環境。ただそれだけ。誰にでもわかる言葉で、たくさんの人の役に立つ「革命」を実行してほしいものだ。

▼ところで冒頭の21世紀の話だが、私の夢は「月旅行」。でこぼこした月の地面に降り立つ。そして、地球が本当に青いのかをこの目で確認したい。実現するのはいつのことかな。(J)

(2000.09)   *会社の得意先向けの広報紙の編集後記に書いた文章です*


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